スプリットクレスト(歯槽堤拡大術)

インプラントをしたいけれども、骨が薄すぎてインプラントは無理、と断られたことのある方もいらっしゃるかもしれません。確かにインプラントは人工歯根を埋め込む必要があるため、その土壌となる歯槽骨が十分になければ埋め込むことはできません。しかし、そんな場合でも、骨を増やす治療を併用すればインプラントが可能になる場合があります。骨を増やす治療にはいくつか存在しますが、ケースバイケースで適した治療を行う必要があります。骨の高さは十分にあるけれども幅が足りない、という場合に「スプリットクレスト」と呼ばれる方法を使えばインプラントができる可能性があります。

スプリットクレストとは

スプリットクレストとは歯槽堤分割術(しそうていぶんかつじゅつ)やリッジエキスパンジョンとも呼ばれるもので、骨の上部からノミのような器具で切れ目を入れて若木骨折をさせて2分割し、クサビのような形をした器具を入れて隙間を横に広げていき、その隙間にインプラントを埋め込みます。特に上の前歯の部分に行われることが多い治療法です。スプリットクレストは1993年に開発された比較的新しい治療方法です。

※若木骨折とは
若い木の枝を折った時のように、骨の一部に亀裂が入っていて連続性は絶たれておらず、完全には折れていない骨折のこと。

インプラントを行うにはどれくらいの骨の幅が必要?

インプラントを埋め込む場合、骨の高さがあることは重要な条件ですが、同時に骨の幅というのも大変重要な要素となります。実際に骨の厚さはどれくらい必要かというと、最低でも5〜6mmほど必要となります。この理由として、通常一般的に使用されているインプラント体は4mmほどの幅があるため、インプラント体をはみ出さないように埋めるためにはそれくらいの骨幅が必要となるからです。

ですが、実際骨の幅が十分にあるケースばかりではなく、3〜4mm、またはそれ以下ということが結構多いのです。そんな方にとって最適なのがスプリットクレストです。

歯槽骨の幅が狭くなってしまう原因

歯茎の下にある骨のことを歯槽骨と言います。歯槽骨はあらゆる原因で吸収し、高さを失ってしまったり、幅が細くなってしまうことがあります。歯槽骨の幅が減ってしまう原因には次のようなものがあります。

1.歯周病
歯周病は歯槽骨が溶かされていく病気です。そのため、歯を失った部分が歯周病であった場合、その程度が重度であったほど骨の高さも幅も失われています。

2.合わない入れ歯を使っている
入れ歯が合っていないと、顎の骨に大きな負担をかけることになり、だんだんと骨がやせていってしまいます。骨というのは異常な力を受けると吸収してなくなっていってしまうのです。

3.歯を抜いたまま放置している
歯を抜いたまま放置していると、骨がだんだんと吸収して痩せていってしまうことがあります。骨は刺激を受けないと萎縮してしまうためです。

4.ブリッジを入れている
歯を抜いてブリッジにしている場合にも、抜いた部分は刺激を受けなくなるため、骨が吸収して幅を失ってしまいます。

5.もともと幅が薄い
日本人の顎は華奢であることが多く、もともと骨の幅が薄い場合もあります。特に女性は骨格が華奢である場合が多く見られます。

スプリットクレストはどんな症例に向いている?

スプリットクレストは次のような症例に向いています。骨の質や幅によってスプリットクレストの適応か適応外かを判断し、適応とされた場合に治療が行われます。

■3ミリ以上の骨幅があること
骨の幅が狭すぎると、インプラントを埋め込むために十分なほど骨を広げるのには限界があります。そのため、最低でも骨幅は3ミリ以上あることが適応となります。

■海綿骨が存在していること
骨には海綿骨と皮質骨があります。上顎の骨は海綿骨、下顎の骨は皮質骨を多く含みます。スプリットクレストの成功のためには、骨の中に骨髄があることが必要です。骨髄とは血液を作り出す組織で、ゼリー状になっています。上顎は海綿骨で満たされ、骨髄が多く存在しているので、スプリットクレストに適していると言えます。下顎はその点、硬い皮質骨が多いため、条件的に不利で、できない場合もあります。

■骨が硬すぎないこと
骨が硬すぎると、骨が二つに広がりにくいため、難しくなります。そのため、骨のやわらかい上顎の骨により向いています。下顎の骨は皮質骨という硬い骨からできているため、骨折するケースも多く、難易度が高くなります。

スプリットクレストのメリット・デメリット

スプリットクレストのメリット・デメリットは次のようなものです。

●スプリットクレストのメリット

1.手術時の事故が起こりにくい
ドリルで骨をほとんど削らないため、大事な神経や血管を傷つけたりするトラブルのリスクがほとんどありません。

2.痛み・腫れを最小限に抑えられる
歯茎の切開も最小限で、ドリルで骨をほとんど削らないため、術後の痛みや腫れも少なく抑えることができます。

3.インプラントが骨と固定されやすい
骨を押し広げているため、インプラントを入れた後には骨が元に戻ろうとする力が働きます。そのため、骨がインプラントをしっかりと押さえ込むような状態となり、このことがインプラントを安定させることにつながり、骨との結合を促進してインプラントを成功へと導きます。

4.行う部分の骨密度が高くなる
骨を圧迫しながら穴を開けていくため、圧迫された部分の骨密度が高くなる効果があります。

●スプリットクレストのデメリット

1.骨が硬い部分には適さない
骨を押し広げるため、骨が硬いと骨が割れてしまう危険性があります。そのため、骨の硬い下顎の骨ではできない場合があります。

2.術後に骨が吸収してしまうことがある
術後に歯槽骨の頂上の骨が下がってしまう場合があります。

3.歯がある近くではやりにくい
骨折させ、骨を押し広げるため、残存している歯のすぐ近くでは残存歯への影響を考えて行いづらいことがあります。

4.インプラントの方向に問題が出る場合がある
インプラントの方向が外側(唇、頬側)に傾く場合が多く、被せ物をかぶせる際に問題が出ることがあります。

スプリットクレストの治療の流れ

スプリットクレストは一般的に次のような手順で行われます。

1.歯肉切開
歯茎に麻酔をし、歯茎を切開し骨を露出させていきます。

2.骨の間に切れ目を入れる
顎の骨の頂上からノミのような特殊な器具を使って骨を二つに分割します。この時、完全に骨を割らないように気をつけます。

3.だんだんと骨を広げていく
ごく細いノミから厚めのノミまで5〜6種類のノミを使って骨を広げていきます。徐々にノミの大きさを大きくしていき、幅を広げて、インプラントが十分に入るくらいの大きさまで広げていきます。

4.インプラントの穴を形成する
骨の幅が十分に広がったら、インプラント体を埋め込む穴をドリルを使って開けていきます。

5.インプラント体を埋め込む
形成した穴にインプラント体を埋め込みます。

6.骨補填材で満たす
インプラントと骨との間の隙間を骨補填材で満たしていきます。骨補填材として使われるものは、自家骨(自分自身の他の部分の骨)や、他家骨(他人の骨や牛の骨をミネラルだけにしたもの)、人工骨(リン酸カルシウム系の材料)です。その後、骨の再生が行われるのを待ちます。

7.歯茎を縫合する
歯茎を縫合します。その後、3〜6か月ほどで骨が増加し、インプラントがしっかりと固定され、ものを噛むのに耐えられるようになってきます。

8.二次手術
歯茎を切開して、インプラントの頭を出します。

9.被せ物の型取り、装着
歯茎が治ったら、被せ物の型を取って被せ、装着します。

※骨の状態に応じて、骨を広げた後すぐにインプラント埋入と骨補填材を同時に行うケースと、まず骨の幅だけを広げて骨補填材を填入し、数ヶ月経ってから骨ができた後にインプラントを埋入するケースがあります。

事前の無料相談を行っております

最後までお読みいただきありがとうございました。
インプラントを受けたいけれども、骨が少ないという理由で断られたことのある人もいらっしゃることでしょう。そんな方でもスプリットクレスト他様々な方法を用いるによってインプラント治療ができる可能性があります。一度断られたからといってあきらめないでください。

どんな方法が良いかは一概には言えません。どちらが良いかは症例によっても異なりますし、患者様が求められる要望によっても変わってきます。
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2016年11月25日

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