インプラントができない場合はありますか？

アゴの骨が極端に少ない方、重度の糖尿病、心臓病、重度の骨粗しょう症、リウマチ、脳梗塞の既往がある方、ビスフォスフォネート製剤を服用している方などはインプラント手術が難しい場合がございます。ですが、オプションで手術を加えたり、病気の症状の度合いなどを考慮し主治医の先生と相談して可能であれば、インプラント治療を行うことができます。

喫煙されている方にはできるだけ禁煙をお願いしています。喫煙により手術後の治癒が妨げられたり、歯周病にかかりやすくなってインプラントが長持ちしにくいというリスクがあるからです。

絶対的禁忌症としては、15歳以下の方。15歳以下は骨がまだ成長している段階ですのでインプラント手術はできません。歯周病になりやすいヘビースモーカーの方や、定期検診にお越しいただけない場合もどうぞご相談ください。

何歳でもできますか？

インプラントは年齢は気にせず行うことができます。
骨の代謝が残っているかぎり、基本的には何歳でも手術が可能です。
ほかに、全身の健康状態なども考慮しなければなりませんが、80歳以上の方でも手術される方は多くいらっしゃいます。

ただし、18歳未満の方は身体の成長が終わってからの対応とさせていただいております。骨が成長している間は顎の骨の成長とともに歯も移動していきますが、埋入されたインプラントは骨に固定されていて移動できないため、歯並びや咬合にズレが生じてしまうからです。

インプラントをする場合は、年齢よりも骨の状態や健康状態の方が大事なポイントになってきます。手術をする際は主治医とよく相談してから決めるようにしましょう。

交通事故で歯を失った場合でも可能でしょうか？

むしろ交通事故で歯を失った場合は、最もインプラントに適している状態だと言えます。交通事故で歯を失った場合は、歯周病等で歯を失った場合と違い、骨がたくさん残っていることが多いからです。

若い方でインプラントを希望される方には、歯周病で歯を失ったという方よりも、交通事故やスポーツで歯を失ったという方が多いです。その場合ブリッジや入れ歯という選択肢もありますが、若いうちから入れ歯をするのは抵抗があるでしょうし、ブリッジにする場合でも残りの健康な歯に負担をかけてしまうので、望ましい治療法とは言えません。

インプラントは失った歯の部分だけを治療でき、審美的にもすぐれています。第二の永久歯として、失った歯を取り戻すことができる治療法です。

インプラントにはどんなメリットがありますか？

インプラントは人生を大きく変える治療です。メリットはたくさんございます。

まず一番大きなメリットとしては、インプラントは自分の歯のように何でも噛めるようになるということです。
入れ歯やブリッジよりも強い力で噛むことができ、固いものでも食べられるようになります。
噛む力が強まることにより、他の天然歯を守ることにもつながります。
食べ物もおいしく感じるようになり食事が楽しくなります。しっかりと噛むことで脳に刺激が与えられやる気アップや若返りの効果も期待できるのです。

またインプラントは認知症予防に効果があるという報告もされています。

審美的にもメリットがあります。見た目が美しく変わるので、友人や家族と積極的に出かけられるようになります。
入れ歯では喋りづらいという方もインプラントにすることにより滑舌が良くなりますので、人との会話が楽しくなります。
性格も明るくなり、表情も活き活きとしてきます。

しっかりと噛めることで、運動能力も向上します。自分の歯がある人は足腰が丈夫だというデータがありますが、それは噛む力が運動能力に大きく関係しているからです。健康的な生活を送ることができ、ひいては長生きにもつながります。

インプラントは昔の自分を取り戻すことができる治療法と言っても過言ではありません。

インプラント手術は入院が必要？

手術を伴うインプラント治療ですが、麻酔は局所麻酔で行うので入院の必要はありません。

骨を増やす手術などを追加する場合でも、入院することなく手術を受けていただくことが可能です。

麻酔は局所麻酔のほかに、静脈内鎮静法という麻酔科医による点滴麻酔をすることがありますが、この場合も手術当日に帰宅していただけますのでご安心ください。

糖尿病や高血圧など持病がある方で手術を受ける場合でも、主治医と連携して治療を進めますので安心して治療を受けていただけます。